バロットとは、孵化直前のアヒルの卵を茹でたゆで卵のことです。
フィリピンをはじめとする東南アジアの一部の国で食べられている珍味で、滋養強壮や媚薬としても人気があります。
しかし、見た目がグロテスクで、日本人にとっては食べるのに勇気がいる食べ物でもあります。
この記事では、バロットの歴史や栄養価、食べ方や味、日本での入手方法などを紹介します。
バロットに興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
バロットの歴史と発祥
バロットの歴史は古く、17世紀に中国人がフィリピンに持ち込んだのが始まりと言われています。
当時、中国人はアヒルの卵を孵化させて肉として食べる習慣がありましたが、孵化前に茹でて食べることもありました。
フィリピンに移住した中国人は、この食べ方を現地の人に伝え、やがて広まっていきました。
フィリピンでは、バロットは屋台やバーで夜に食べることが多く、酒のつまみや軽食として親しまれています。
また、バロットはフィリピンの国民的な食べ物として、テレビ番組や映画などでもよく登場します。
バロットの特徴
バロットの特徴は、以下のようなものがあります。
- 孵化直前のアヒルの卵をゆでたもので、中には雛の姿が見える
- 一般的には18日目の卵が最も美味とされる
- スープは鶏がらスープのような味で、黄身は濃厚でクリーミー、雛は鶏肉と卵の中間のような食感
- にんにくや鷹の爪などのスパイスで風味をつけることもある
- ビールやワインとの相性が良い
珍味 バロット(フィリピン)のおいしく食べるコツと健康効果
バロットは、見た目がグロテスクで、食べるのに勇気がいるかもしれませんが、おいしく食べるコツと健康効果があります。
ここでは、珍味 バロット(フィリピン)のおいしく食べるコツと健康効果をご紹介します。
おいしく食べるコツ
おいしくバロットを食べるコツは、以下のようなものがあります。
- 温かいうちに食べること。冷めると味が落ちるので、買ったらすぐに食べましょう。
- スープは最初に飲むこと。スープは鶏がらスープのような味で、バロットの味に慣れるためにも最初に飲むのがおすすめです。
- 味付けは自分の好みで調整すること。塩や酢、にんにくや鷹の爪などで味付けをすると、より美味しく食べられます。辛いものが好きな人は、鷹の爪を多めに入れると良いでしょう。
- 雛の部分は目をつぶって食べること。雛の部分は、目や羽、くちばしなどが未発達な状態で見えるので、見た目に抵抗がある人は目をつぶって食べると良いでしょう。食感は鶏肉と卵の中間で、味は悪くありません。
- バゲットやチュロスなどでオイルを拭き取ること。バロットはオイルが多く、胃もたれや高カロリーの原因になる可能性があります。バゲットやチュロスなどでオイルを拭き取って食べると、さっぱりと食べられます。
バロットの栄養価と効能
バロットは、普通のゆで卵よりも栄養価が高いと言われています。
アヒルの卵はもともと鶏卵よりもタンパク質やカルシウム、ビタミン類が豊富ですが、バロットは孵化直前の卵を茹でることで、さらに栄養素が増加します。
バロットには以下のような栄養素が含まれています。
- タンパク質:鶏卵の約2倍
- カルシウム:鶏卵の約5倍
- ビタミンA:鶏卵の約3倍
- ビタミンB群:鶏卵の約2倍
- ビタミンC:鶏卵にはほとんど含まれない
- ビタミンE:鶏卵の約2倍
- 鉄分:鶏卵の約4倍
- 亜鉛:鶏卵の約2倍
バロットには、これらの栄養素のほかにも、コラーゲンやコンドロイチン、ヒアルロン酸などの美容成分も含まれています。
バロットは、以下のような効能が期待できます。
- 滋養強壮:タンパク質やビタミン類が体力や免疫力を高める
- 媚薬:亜鉛やビタミンEが性機能や精子の質を向上させる
- 妊娠・授乳:カルシウムや鉄分が母体と胎児の健康に必要
- 二日酔い防止:ビタミンCやアミノ酸がアルコールの分解を促進する
- 美肌・美髪:コラーゲンやヒアルロン酸が肌や髪の水分や弾力を保つ
バロットの食べ方と味
バロットの食べ方は、まず卵の丸い方(気室のある方)をスプーンの背などで叩いて穴を開けます。
穴から中のスープをすすった後、塩や酢、柑橘類の果汁などの調味料を入れて、小さめのスプーンで中身をかき混ぜます。
中身には、卵白、卵黄、胎盤、雛の体などがありますが、食べない部分は殻に残しておきます。
最後に殻を割って、残った卵白や胎盤を食べます。
バロットの味は、普通のゆで卵よりも濃厚で、鶏肉と卵の中間のような味です。
雛の部分は、羽やくちばしや骨があるので、エビの殻のようなパリパリとした食感があります。
スープは、鶏ガラスープのような味で、塩や酢などで味付けします。
バロットは、見た目や臭いが強烈なので、食べるのに勇気がいるかもしれませんが、一度食べてみると意外と美味しいと感じるかもしれません。
バロット(フィリピン)は日本で食べられる?通販情報
珍味 バロット(フィリピン)は、日本で食べることができるのでしょうか?
実は、日本でもバロットを食べることができます。
ここでは、珍味 バロット(フィリピン)を日本で食べる方法と通販情報をご紹介します。
日本でバロットを食べる方法
日本でバロットを食べる方法は、以下のようなものがあります。
- フィリピン料理店で食べる
- アジア食材店で購入する
- 通販で購入する
フィリピン料理店で食べるのが一番手軽でおすすめですが、メニューにない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
フィリピン料理店は、東京や大阪などの都市部に多くありますが、地方にもある場合があります。
ネットで検索してみると良いでしょう。
アジア食材店で購入するのも一つの方法ですが、バロットは生鮮食品なので、扱っている店は少ないかもしれません。
アジア食材店は、フィリピン人や東南アジア人が多く住む地域に集中しています。
近くにある場合は、問い合わせてみると良いでしょう。
通販で購入するのが一番確実で便利な方法ですが、送料や配送時間がかかることがあります。
通販でバロットを販売しているサイトは、フィリピンのオンラインショップや日本のアジア食材専門店などがあります。
価格や品質、レビューなどを比較して、信頼できるサイトを選びましょう。
以上が、バロットを日本で食べる方法の紹介でした。
バロットは、フィリピンの文化や食文化を知るために、一度は挑戦してみる価値があると思います。
もちろん、見た目や臭いに抵抗がある方は、無理に食べる必要はありません。
バロットに興味のある方は、ぜひ上記の方法で入手して、自分の目と舌で確かめてみてください。
バロットを食べた人の感想
私はフィリピン旅行中に、現地の友人に誘われてバロットに挑戦しました。
バロットとは、孵化直前のアヒルの卵を茹でたもので、フィリピンではポピュラーな珍味です。
正直、見た目はかなりグロテスクで、卵の中には雛の体や羽、くちばし、骨などがはっきりと見えます。
食べるのに勇気がいりましたが、一口かじってみると、意外と美味しかったです。
卵の中にはスープが入っていて、鶏ガラスープのような味がしました。
卵白や卵黄は普通のゆで卵よりも濃厚で、鶏肉と卵の中間のような味でした。
雛の部分は、パリパリとした食感がありましたが、臭みはありませんでした。
塩や酢、レモンなどの調味料をかけて食べると、さらに美味しくなりました。
バロットは、栄養価が高く、滋養強壮や美容にも良いと言われています。
私は、バロットを食べた後、体が温まった感じがしました。
バロットは、見た目に惑わされずに、食べてみる価値があると思います。
フィリピンに行ったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
バロットとは?フィリピンの珍味に挑戦してみよう!まとめ
この記事では、バロットとは何か、どのような歴史や栄養価、効能があるか、どのように食べるか、日本で食べることができるかなどを紹介しました。
バロットは、フィリピンをはじめとする東南アジアの一部の国で食べられている珍味で、滋養強壮や媚薬としても人気があります。
しかし、見た目がグロテスクで、日本人にとっては食べるのに勇気がいる食べ物でもあります。
バロットに興味のある方は、ぜひこの記事を参考にして、挑戦してみてください。
バロットの味は、意外と美味しいかもしれませんよ。